コーヒー牛乳というと、なんだかモダンで高級な雰囲気。
なんかわからんけど、幼い頃から憧れの的。
普段はブラックを好むワタクシも、何故か家では無意識に、
「コーヒー+牛乳=コーヒー牛乳」
チーン! ジャラジャラジャラ……。
というふうに、コーヒー牛乳を完成させて飲んでいる。
さて、そんなわけで先日。
小学校5年の頃、かずちゃんに貰ったマグカップを出し、
コーヒーを注いで冷蔵庫を開けた。
牛乳が無い。
ずしゃあーーーん!! (ちゃぶ台をひっくり返した音)
いやいや、落ち着け。
冷蔵庫を開けてがっかりしたら、次はチルド室だ。
それで駄目なら冷凍庫に、賞味期限切れのバニラアイスがある。
いざとなったらあれも乳製品だからいけるだろう。
とりあえずチルド室をオープン。
ビヒダス・ヨーグルトとヤクルトを歴史的大発見。
あなたな〜らどうする〜?
私ならヤクルト。
小学校5年の頃、かずちゃんに貰ったマグカップを持ち、
ヤクルトを一本ぶち込んだ後、迷わずそれを飲んだ。
口の中に広がる、香りたつ苦味とビフィズス菌と甘味。
「ムウ?!」
「え? むう?」おかんが振り向く。
「……」もう一口飲んでみた。「う〜ん…?」
考え込まずにはいられない、思慮深い味が脳天を駆け巡る。
「なんやの?」たずねるおかん。
なんなんだろう。
前代未聞の味わい。無理に日本語にしてみるとすると…。
…コーヒにヤクルト…って感じかなあ…。
うまい、というのか……いやむしろ不味い…?
とにかく確かに得られた「酸味」。