ビー玉日記 | きのう もくじ あした |
2006年02月16日(木) 秘密の恋 同じ部署の男の子が来週から海外出張に行くのに事務手続きなどを手伝っていると、上司がやってきて彼にこう言った。 「そういえば来週から出張だっけ。彼女と一緒に行くんだったよね」 一瞬、その場の空気が止まった。 彼は他の部署の女性と社内恋愛をしている。 そのことは暗黙の了解で知っている人は多いのだが、出張に同行するのはその相手ではない別の女性である。 「……誰のこと言ってるのかと思いましたよ」 彼は明らかに動揺して苦笑した。 上司は単に同行者の名前が思い出せなかっただけで他意はなかったのだが、まったくぎょっとするようなことを言う。 以前、私も社内恋愛をしたことがあるが、何気ない話の中にも当事者(あるいはその事実を知っている人)がどきっとする瞬間があるものだ。 先日、その男の子が直行で外出だった朝、彼女から私にメールがあった。 「今日は直行でAに行って戻りは2時、とボードに書いてもらえますか。 皆さん朝早くてお揃いなので、さすがに書きにくくて」 私は一緒にいるところを見たことはないが目撃談は多く結構堂々としてると思っていたのだが、そういうところもあるんだなーと思うと微笑ましかった。 たまたま別件で彼女の部署に行った時、二人で意味深な会釈を交わしてしまった。 何かの企ての共犯みたいでおかしかった。 過去の恋のことや目撃談について噂を広める人も多いけれど、私は興味本位に噂話に加わるよりは、見て見ぬふりで必要な時に共犯になる方が楽しいと思う。 |
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