ビー玉日記
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2005年06月22日(水)  No words to say

大切な人を失った人に言うべき言葉が何一つとして見つからない。
「ご愁傷様です」とか「お悔やみ申し上げます」とか、当たり前の言葉で済ませることは簡単だけれど、私にはその言葉を告げることに少し抵抗があって(自分がその言葉の意味を理解していると言い難く、正しく使えるという自信もない)、電話で「お疲れ様です」と言ってしまった。
気が利かないというか、語彙力が足りないというか。
自分でも呆れてしまう。
どんな言葉もチープで意味がない。
悲しみを抱える人を前に言葉は無力だ。

だけど唯一、海外からメールで届いたお悔やみの言葉でいいなと思ったものがあったので書きとめておく。
"Our hearts go out to his family."

亡くなった人を悼む空間が苦手ではない人はいないだろう。
大往生の高齢者の死であっても別れは悲しいものだけど、まだ学校を卒業していない子どものいる人の死は、痛ましい。
生きていれば続いていたはずの物語が途切れてしまったようで、亡くなった方がこの世に残した強い想いを感じてしまう。
笑顔の家族写真を見ると直接その人を知らなくてもぐっとくるので思わず目をそらした。
私にできることは一緒に泣くことではなくて、問題なくお手伝いを済ませることなんだろうと思ったから。

詳しいことは何も知らなくても、どれだけ頑張って生きながらえたのかだけはわかる。
やっぱりこんな風に、与えられた時間を燃え尽きるまで生き抜かなきゃいけないなと思う。
疲れたり悩んだりするとすぐに生きるってつらいって思ってしまうけれど、そんなのたいしたことない。ホントに。


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