| ビー玉日記 | きのう もくじ あした |
2005年04月30日(土) 法事 おばあちゃんの3回忌。 会場は、町の中にある料亭。 両親が結婚式をやったところだそうだ。 結婚式の時、新郎だった父は足がしびれて挨拶か何かで立ち上がろうとしてよろけて爆笑されたらしい。 今回もお座敷かしら、と思ったら、中は改装されて畳ではなく赤い絨毯の広間だった。ほっ。 私も足がしびれるのは嫌だ。 今日はうち以外にもう一件法事をやっているところがあって、黒服がうろうろしていた。 うちの法事をやるフロアの奥は結婚披露宴の準備をしていた。 さすがに時間はずらしたと見え、まだ誰もいなかったが、もし同じ時間だったら気分悪いだろうなと想像してみた。 毎回この家の行事の時には笑わしてくれるにぎやかな(弾丸トークの)おばあちゃんがいるんだけど、今日はもう一人更にパワフルなおばあちゃんが加わっていた。 どちらもおじいちゃんの妹たちである。 子どもの頃のネタを全て握られているので、父も叔父たちもこの爆弾シスターズにはかなわない様子。 父は泣き虫だったことを暴露され、叔父はいたずらの数々を叱られ、という有様で、なるべく余計な口を聞いて自爆しないように、黙ってうんうんと頷いていた。 最後には「いい子に育った」と一人一人が頭を撫でられた(父の髪の薄いてっぺんをわざわざ撫でて「こんなになってしもうて」と言うのには、私も弟も爆笑)。私たちや父たちはともかく、おじいちゃんまで撫でられていたのにはびっくりだったけど。 そういえば、お通夜の日に電話番をしていた私が電話に出ると、「○○(父の名前)ちゃんね?」と勝手に早とちりして自己紹介もさせなかったのはこのおばあちゃんだった。 (おばあちゃんの頭の中では父はいつまでも子どもの「○○ちゃん」なのだ。どう考えても私の声がもうすぐ60歳になろうという男性の声に聞こえるはずはない。) でも、頭を撫でられたら、なぜか涙が出そうになった。 なんかその柔らかい掌からおばあちゃんの愛情とか優しい気持ちとかそういうのを感じてしまって。 これくらいの年になると、顔を合わせるたびに「これが最後」って思ってるようだ。 そうじゃない、って言いたいけど、確かなものは何もない。 特に遠いところにいるし、こういう行事でもない限り来ないから。 年をとるのは、少し切ない。 |
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