ビー玉日記
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2005年04月12日(火)  ペナンからシンガポールへ

ペナンというと、日本では去年の年末の大津波の被災の印象が強い。
実際今現在どうなのかはペナンに行ってみてもわからなかった。
海岸に行ったわけじゃないし、あえて訊くのも気が引けたので話題にしなかった。
でも、空港から会社に行くまでの車の中で迎えに来てくれた現地のインド系のマネージャーがペナン島のことをいろいろと説明してくれた時、人口の話に及んだのにはドキドキした。
うちの会社では特に影響がなかったと一月にマレーシアの人と話をした時に聞いてはいたけど。

お昼は、インド料理のお店。
大きなバナナの葉をお皿にして、そこにゴハン(フレーバーのものと普通のを選べた。私はフレーバーのものに挑戦)とカレーとか肉とかマンゴーのピクルスとかを盛り付けて、食べる。
カレーは本当に辛かった。でもおいしかった。魚のカレー。
結構インド料理好きかも。
食後はラッシーというヨーグルトの飲み物。
ラッシーという言葉だけは知っていたんだけど飲むのは初めてだった。
ストロベリーラッシーにした。さっぱりしておいしかった。

無事ミーティングが終わって、再び空港まで車で送ってもらう。
海の上の長い橋を渡って。
この橋、本当に長い。
海ほたるのところの橋も最初こんなかと想像してたんだけどね。
たぶん日本にはこんな長い橋はないんじゃないかな。

車の中でかかるのはSMAPのアルバムだった。
日本人がいるから選んでくれたのかと思ったら、どこの国のかは知らないけど曲調が好きだという回答。
この適当さが好きです。

「ペナンはいいところ。バカンスで来るんならね」
「ホント。残念ながら仕事だけど」
「今度は絶対プライベートで来るんだよ」
「そうします」
なんて話をして笑う。
SMAPを聞きながら渡るペナンの橋。
もし今度来ることがあったら、このことをきっと思い出すだろう。

マレーシアは、夏休みの国。
日差しと気温と湿度で、「夏が来た」って体に訴える感じがした。
仕事で来ているのに(そしてもちろん打合せばかりで遊ぶ時間はないのに)、夏休みの気分になってしまう。
ハワイのからっとした暑さとは違う。
やっぱり日本の夏とおんなじニオイがする。

思い出すのは小学一年生の夏休み。
母が重体の曾祖母の看病をするために人より早めに夏休みをもらって、一ヶ月半まるまる佐賀の田舎にいた。
いとこたちと毎日田んぼの周りで鬼ごっこをしたり、プールで遊んだり、祖父と縁側で星を見たり。風邪で寝込んだ弟のために祖父がビーチボールで即席氷嚢を作ったり。学校からもらってきた期末テストを母の監視の下、一人でやらされたり。隣の家の朝顔の絵をスケッチしたり。
蚊帳への出入りはすばやくしなくてはならなかったこと。隣のお寺の庭でのラジオ体操。夜、外のトイレに行くのに母親を揺り起こしたこと。お葬式の後にいとこたちと縁側に並んでドラえもんの棒アイスを食べたこと。100%みかんジュースばかりが入っていた冷蔵庫。
取るに足りない記憶ばかりだけど、とても懐かしい。
永遠みたいに長かった、夏休み。


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