| ビー玉日記 | きのう もくじ あした |
2004年12月19日(日) オーケストラの時間 今日はとてつもなく忙しい日だった。 お昼からは踊りの関係で一曲お付き合いの本番があって、それが終わってから大学のオーケストラの演奏会を聴きに行った。 学生の頃お世話になった指揮者の先生がこの演奏会を最後に楽団の指揮者を引退した。 私が現役の学生だった頃には既に年齢としては老齢の域に達していたけれども、体力はあるし見た目も老け込んでる感じはなくて、週に三度も楽団の指導のためにフェアレディZで首都高を飛ばして(しかも黒い革ジャンを着て)はるばる東京横断して往復して来られていた。 顔見知りの後輩がいなくなってからは演奏会に足を運ぶこともなくなって、何年もご無沙汰していたので、さすがに年齢を考えたら(あと1、2年で80歳らしい)腰が曲がったり足がおぼつかなかったりするかな、と一瞬でも考えた私が間違っていた。 しっかり指揮台にご自分の両足で姿勢よく立って、元気に指揮棒を振り回しておいででした。 この楽団にいた頃、演奏中、曲の高揚と共に興奮し過ぎてこめかみの血管が浮き出していたのを、切れやしないかと本気で心配して見守ったこともあった。 演奏中倒れても舞台から落ちないように指揮台を囲う柵がそろそろいるんじゃないか、とか、影で失礼な冗談を言ったこともあった。 最後まで心配ご無用でした。 現役学生の挨拶とか先生の挨拶とか聞いているうちに、デビュー戦だった1年生の夏の演奏会のことを思い出した。 アンコールのメンデルスゾーン「結婚行進曲」のシンバルを叩いた私に、先生がしきりに合図を送り、笑いかけた。 先生は客席に背中を向けているから何したっていいけど、私は緊張しているし、客席側を向いているからどう反応していいのか困ってしまって、とにかく無心に叩き続けた。 演奏会の後、先生に「なんでさっき笑わなかったんだ。笑え笑えって合図したのに」と文句を言われた。 それ以来、先生から笑えサインが出たら笑い解禁でニコニコしてみた。 笑えサインは学園祭のようなイベントとか演奏会のアンコールで出ていたから、要するに「こういう時くらい好きに楽しめ」ということだったらしい。 演奏会のビデオでたまに私がニヤニヤ(?)して映っているのはそういうことなのだけど、見た人がそれをどうとるかが少し心配だ。 演奏を聴いて、OBオケの勧誘を受けたりもして、やっぱりオーケストラやりたいよなぁ、という気になってしまうのだけど、うーん、現実的に(技術的にも)難しい。 |
| mail home bbs |
|
Design by shie*DeliEro |