ビー玉日記
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2004年12月10日(金)  ボーナスの話

本日はボーナスの支給日です。

この日記をはじめたのは2000年10月。
ちょうど前の会社を退職して派遣社員デビューする直前からで、派遣社員を仮卒業して契約社員となったのが今年の4月なので、ボーナスという言葉自体登場するのはお初ではないかと思う。

少なくとも、自分がもらったボーナスの話をするのは恐らく初めてだろう。
(6月にも一応もらったが、まだ仕事の評価としてではなく文字通りの“一時金”だった)
社会人として働きはじめてあと数年で10年というところなのに、「正しいボーナス」をいただいたことすら初めてなので、一応記念すべきボーナスと言ってよいでしょう。
(それほど感慨深いものではないけど)

他と同様、うちの会社も業績は芳しくないようで、ボーナスの明細を渡すにあたって各人に以前より下がったことの説明を行うことが上司に義務付けられていた。
それなりに周りでは愚痴も聞いたけれども。
でもね。以前よりったって、
「もらったことがありませんから! 残念!!」
ってなもんですよ。
もらえるだけでありがたいと思わなきゃいけないです。
謙虚すぎるんですかね。
ボーナス払いと無縁の人生を送ってきたものですから。

そもそも、一番最初の会社は自転車操業の小企業で、残業代も1時間1000円とバイト並。
当時の給料の内訳も、三分の一が基本給、三分の一が能力給、三分の一が残業代で、月によっては残業代が5割。
(基本給と能力給の比率に秘策あり)
3年半働いて、ボーナスは3回くらいいただいたかな。
そこでは、「今回はボーナスが出ます」と発表されたらもらえるのであって、6月と12月になったらボーナスが定期的に出るという世界ではなかった。
1年目の冬と、2年目の夏と、3年目の冬? たぶん。
1年目は、ボーナスとは月給ではなく基本給の1ヵ月分である、という現実を知った同期の男の子が退職。
その後は経営どん底。
2年目の夏は、たしか一律20000円で、勤務態度により減額。
3年目の冬は、「会社として借金してまでボーナスを出そうということになったからこれで我慢してくれ」と恩着せがましい言葉と共にいただいたなけなしのボーナス。
そんなところにいたので、私の感覚では「もらえればついてると思え」というところ。
一番印象に残っているのは、ボーナスの明細(明細くらいは他と同様、切り取り線を破って開ける袋状の物だった)の中に小銭が入ってきたこと。
お札は銀行振り込み、端数の小銭は現金支給(おそらく何らかの手違いか振込み手数料をけちったのだろう)というもので、じゃりじゃり音の鳴る重たい明細をもらったのは、後にも先にもあの時だけである。


そんな私なので、うちに帰るまで開けずに明細を持ち帰り、一人で中身を確認してみた。(人前でうっかり驚いては恥ずかしい)
やっぱり驚き、納得した。
そうか。世の中の人がボーナスで一喜一憂するのにはこのような訳があったのだな。
なるほど「ボーナス払い」が存在するわけだ。


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