ビー玉日記
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2004年12月01日(水)  Roman Holiday

タイトルは何の関係もない話。

「天使と悪魔」(上下巻。ダン・ブラウン 角川書店)、読了。
少し前に話題になった映画「ダヴィンチ・コード」はこのシリーズの第2作で、「先にこっちを読んだ方がいいよ」と会社の本好き仲間の方に随分前にお借りしたもの。
分厚い本2冊を読み始めるのになかなか勇気が必要で、借りてから長い時間を経て、他の短編も読み終わって読むものがなくなってから、ようやく表紙を開いたわけだけど。

これが!
帯に「怒涛の徹夜本!」「ページを繰る手が止まらない! 一気に驚天動地のラストへ!」とあるのを、「またまた大げさな。何言っちゃってんの」と思ってたら、それは実に正しいコピーだった。
私も最近は若気の至りになりそうな徹夜はしないように心がけている(?)ので、さすがにそこまではしなかったけど、電車の中では、立っていても、わずかな乗車時間でも、ページをめくり続けました。
こういうのは久々の現象だったと思う。

さて、何がそんなにおもしろかったのかというと、実在するローマの建造物に秘密が隠されていて、その秘密を解き明かしていく、というところ。
これがまた大掛かりなんだ。
何しろ問題のある場所がバチカン市国の中だから。
おそらくこじつけと言えばこじつけなんだろうけど、想像すると自分で確かめずにはいられない気分になる。
でも、サンタンジェロ城の秘密は私も最初から見破ってたよ(ちょっと誇らしげ)。

こんな話は、生まれついての環境はもちろん、血と肉にキリスト教が染みこんでいる人が書く話だと思う。
熱烈な信者であるよりも、いいことも悪いことも含めて、キリスト教とその歴史と慣習をまるごと理解して、しかもそれをあるべき姿として受け入れている、ということが必要だ。
これを読むと私なんかは逆に、自分が日本人であること、たとえキリスト教に改宗したとしても真の信者にはなれないだろうこと、を実感として感じる。
アメリカやヨーロッパの人と考え方やものの見方が根本的に違う理由がわかる気がする。
別にそれがいいとか悪いとかじゃなく。

ああー。
ローマ行きたいなあ。本当に本の通りなのか、見てみたい。
歴史のある古い街っていいね。
私も東京で何か隠された秘密を探してみようかな。


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