ビー玉日記
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2003年07月12日(土)  例の事件に思うコト

今週は長崎のショッキングなニュースが職場でも話題でした。
ここであえて触れてこなかったのは、あまり深く考えたくなかったから。

この10年くらいの間に、人間の情とか人道とか常識なんかを超えた事件がたくさん起きた。
私の場合、9・11のアメリカ同時多発テロの時にかなりショックを受けたけれど、あれ以来、もう何が起こっても「あ、またか」って感じで、すっかり感覚が麻痺してしまっている。

今回のニュースで、私の周囲でも子供を育てた経験のある人たちはかなりショックを受けている。
被害者も加害者も子供。
親が悪いって言う人もいれば、親が気の毒だって言う人もいる。

子供が事件に巻き込まれた時、大抵、親や学校や先生のせいにされる。
でもどうなんだろう。本当にそれだけ?

今回の事件を起こした男の子のことを、人はあれこれと分析しようとしているけど、ある程度のことは分析できても、本当のところは結局わからないまま終わるに違いない。
今までの事件がそうだったように。
本当のことは、当人しかわからない。


イライラしている人が増えてるな、と感じる。
すれ違う時にバッグがちょっと体に触れただけで舌打ちをされたり、自動改札に割り込んでしまった人の肩をつかんで押しのけて大声で怒鳴る人がいたり、普通に生活するだけでも怖いと思う瞬間が増えた。
忙しいのはわかる。急いでるのもわかる。
私だってそうだし、みんな同じだ。
自分の感情をコントロールできない人が多すぎる。
人を許す心をどこかに忘れてしまった人がいっぱいいる。

日本では太平洋戦争が終わってから戦争とか病気とか生死をわけるようなことが身の回りから遠ざかってしまって、自分が生きている意味とか生きることがどれだけ大変なことなのか、死がどれほどあっけないものなのか、そういうことを考える機会が少なくなっている。

みんな生きることをもてあましすぎてるのかな。
現状に満足することがなくて、周囲のことを考えるよりも自分の欲望に忠実であることを優先しすぎるんじゃないかな。
あまりにも平凡な日々に慣れきってしまうと、もっと楽しいこと、おもしろいこと、もっと強い刺激を、って求めるのが、人間。
だけど、快楽だけじゃ生きていけないし、面倒なことやつまらないことがあるから楽しいことがあるってことに気付くべきなんだよね。
私も、楽しいことしかやりたくないって思うけど、嫌なコトだってたまにはガマンしないといけないなあ。


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