ビー玉日記
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2003年04月25日(金)  発言に注意

私の部署は、会社の中でもちょっと変わったポジションで、ちょっぴり研究者とか学者っぽい業務担当。

上司も年上のお兄さんも直球で理数系学部出身。
文系も女の子も私一人。
私はハッキリってバリバリの(死語だ!)文系で、「物理? 力学? 関数? なにそれ、わかりませーん」という人間なので、彼らからすると時々エイリアンみたいに異質の存在となるらしい。

特に業務上の会話に入っていくと、時々目を丸くされ、呆れられる。

「ここに紙を一枚入れればいいんだよ」
「え? なんでですか?」
「なんでって?」
「板じゃなくて、紙なんかで役立つんですか?」
上司のそんなことも知らないのかビームに、わかりません光線で応戦。
力学の初歩の初歩の初歩の初歩くらいのことらしい原理の説明を絵入りでしてもらう。
「なるほど! わかりました」
「またひとつ賢くなったね」
「はい。ありがとうございます」

「コンテナに水を入れた容積を出すという案も出てたよ」
「コンテナに水を入れるんですか!?」
……妄想中。
コンテナの天井の一部に穴があって、そこから大きな水道の蛇口がどーっと水を流し込む、図。(学校のプールみたいな感じね)
楽しそうだ。是非見てみたい。
上司も私の突飛な発言に慣れてきているのか、切り返しが早い。
「計算で出すんだよ」
「あ、そうですか……」
残念そうな私の顔を見て、
「コンテナに水なんかどうやって入れるんだよ」
「たしかにそうですケド。でももしやったら、計るの大変ですよね」
「一杯ずつバケツで測るんじゃないの?」
「天秤で測るにしても、反対側は何をぶら下げたらいいのか困りますよね」

高尚でインテリジェンスな会話をいつも乱して申し訳ありません。

そんな私に上司の一言。
「君は賢いようだけど、意外と基本的なことが抜けてるね」
まったくもってその通りでございます。


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