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無理強いはよせ...FDN

 

 

おいおい - 2004年01月15日(木)

帰国してから休みもなく働いているため、疲れが抜けない。チームの三人とも疲れており、夜も10時を過ぎるとトーンダウンとペースダウンが甚だしい。

と言うとき、インターネットでも見てみる。

<芥川賞、直木賞>19歳綿矢さん、20歳金原さんら受賞

の字が躍る。芥川賞に19歳の学生と20歳のフリーターが受賞したとの事だ。この内、綿矢と言う人(学生の方)は以前「インストール」と言う小説を書いた人であるが、今回の受賞は二作目らしい。両方とも読んだことは無いが、書店に平積みされているのは見たことある。出身は京都らしい。京都と言えば京都生まれの京都育ち、しかも京都大学出身と言う、やることなすことネタを追求する先輩Sさんである。何しろかつて若干上等な店(しかも京風と言う触れ込み)で湯葉を食べた時、「ん、この豆腐食感が変わってて美味い」などと言うほどである。食感が違うどころか食材が違うってんだよ。

と言う訳で、この綿矢りさ(本名は山田梨沙)の出身高校の名前を聞いてみた。

「Sさん、京都市立柴野高校って知ってますか?」
「しばのこうこう?知らんなあ」
「柴犬の柴に野ですよ。」
「…、よく読んでくださいよ。」
「あ、紫野?何て読むんですか」
「むらさきの」

疲れているため漢字も読めない状況で帰宅を決意したわけであるが、もう少し突っ込んで調べてみた。

「…、結構可愛いですよ。」
「どれ」

見入るSさん。

「うーん、たしかにまあまあやなあ。」
「まあまあですか。」

まあまあと言う評価である。

「凄いですね。一作目で賞を取って、二作目で芥川賞ですよ。」
「こういう人っているんやなあ。やっぱり才能があるのかなあ。」
「あるんでしょうねえ。」

さらに読むと、

「お、東京に住んどるやんけ。…付き合ってもらうかなあ。」

等と言い出していた。京都のローカルネタで盛り上がるのだろうか。

10分後くらいにSさんを置いて帰宅した。Sさんは仕事上で何かを忘れてしまったらしく、「えーーと、これどないしたんだっけなあ」と、頭髪の薄い頭を抱えていた。


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