うさぎ日記 DiaryINDEX|past|will
気分転換にソファーを買い変えてみた。 スツールとセンターテーブルも購入。 新しい家具の匂いは、心をワクワクさせる。 母は川上さん(仮名)の電話にも一分も意識を集中させておけなくなったようだ。 渡されて耳に当てた受話器をすぐに放りだすようになった。 放りだされた受話器からは、川上さんの大きな声の話が続いている。 あわてて、受話器を拾って、母の耳に当てると、「ありがとうね。」「ありがとうね。」「ハイわかりました。ありがとうね!」 と、母の声にだんだん怒りが含まれて行く。 母は、もう電話を終わりにしたいのだ。 おそらく川上さんが話している話の内容はもう理解できないのだろう。 しかし、そんな母の声の変化に気がついているのかいないのか、川上さんの話は延々と続く。 しまいに、受話器を私が持っているので、放りだせない母は、椅子から立ちあがって歩きだそうとする。 で、 「川上さん、今日もありがとうございます。ごめんなさいね。 母はもう意識を電話に集中できなくなったようなんですよ。」 と、告げると 「じゃ、またかけるわ。」 と電話が切れた。 このかたも、「あなたが迷惑なら電話をやめる。」と、私に言われるけれど、 母の状態がどうなのかを私に尋ねてくださることは一切無い。 たぶん、御自分がこうであろうと思う母と御話をされて、満足されているのでしょう。 電話に出るなり「川さんかねー。」と明るく応えていた母も、このところ、「川上さんから電話よ。」と手渡しても表情に変化が無くなった。 もう川上さんのことも忘れてしまったのかもしれない。 御意見ご感想はこちらへどうぞ
桃青
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