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 物しか書けなかった物書き/ロバート・トゥーイ

『物しか書けなかった物書き』/ロバート・トゥーイ (著), 法月 綸太郎 (編集), 小鷹 信光 (翻訳)
単行本: 352ページ
出版社: 河出書房新社 (2007/2/10)
ISBN-10: 430980103X
ISBN-13: 978-4309801032
商品の寸法: 19 x 13.4 x 3.2 cm
内容
タイプしたものが物質化する怪現象に遭遇したアル中気味のシナリオライター、自分をお払い箱にしようとする作者の企みに抵抗する小説中の私立探偵、帰宅途中、死体にヒッチハイクされた男のたどる奇妙な運命……不条理なまでのナンセンス・ユーモアと巧みなストーリーテリングで読者をキリキリ舞いさせるクセ球作家トゥーイの短篇傑作集。



面白かったです。ただし、現実的で想像力の乏しい人には無理かも?

例えば、お墓の中から死体が起き上がるなんて話に、そんなこと科学的に有り得ないじゃないか!バカバカしい!などと思う人はダメです。この本丸ごと不条理ですから。不条理やブラックユーモアが好きな人向き。

これを読みながら、なんとなく星新一のショート・ショートを思い出しました。

これは短篇集なんですが、たびたびモアマンさんという人の話が出て来ます。この人がおかしい!

暇だからというので、警察相手にわざと何か悪いことをしでかしたような態度を取って逮捕までさせるとか、半端じゃないイタズラを仕掛けます。読みながらニヤニヤしてしまって、ちょっと人前では読めない本かも…。


2007年05月02日(水)
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