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■ 天然理科少年/長野まゆみ
『天然理科少年』/長野 まゆみ (著) 単行本: 162ページ 出版社: 角川書店 (1996/12) ISBN-10: 4048730193 ISBN-13: 978-4048730198 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 2 cm 内容(「BOOK」データベースより) 放浪癖のある父に連れられ転居をくりかえす岬は、転校先の山間の中学校で不思議な少年・賢彦に出会った―。
これ、なんか不思議な世界だなあと思ってたら、幽霊の話だったんですね。長野まゆみ独特の鉱物的な世界(宮沢賢治的とも言える)も垣間見え、静かだけれど心に残る作品でした。
スタインベックの『チャーリーの旅』で、地元ニューヨークで迷子になった話を読んだ翌日、自分が迷子になった。そしてまた長野まゆみの『天然理科少年』で、少年が霧の中で迷子になる。
あら、また迷子の話かと思ったが、道がわかった途端に不思議な世界は消え失せる。スタインベックも警官に声をかけられて我に返った。それって私が迷った時と同じ状況。そういうトワイライトゾーンは、本当に存在するのかも…。
2007年04月29日(日)
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