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 ネオン・レイン/ジェイムズ・リー・バーク

『ネオン・レイン』/ジェイムズ・リー・バーク (著), 大久保 寛 (翻訳)
文庫: 391 p ; サイズ(cm): 15 x 11
出版社: 角川書店 ; ISBN: 404246601X ; (1990/10)
内容(「BOOK」データベースより)
ニュー・オーリンズには雨が多い。メキシコ湾から吹き上げる風が、湖沼地帯を湿らせる。湖沼に黒人女の死体が浮かんだ。第一発見者はデイヴ・ロビショー―ニュー・オーリンズ警察警部補、ケイジャン、インテリ、離婚一回、元アル中…検死の結果は溺死。だが、ロビショーの目はごまかせない。娼婦、死刑囚、ニカラグアからの亡命者―狂気と背中あわせの者たちを相手にロビショーの個人的な捜査が始まった。’90MWA長編賞受賞作家のシリーズ第一作。

※画像は原書 『The Neon Rain』/James Lee Burke (著)


この主人公デイヴ・ロビショーって、たぶんカッコいいキャラクターなんだろうけど、どうしても作者のバークの顔写真を思い浮かべてしまって、そういうイメージがわいてこない。目から入る情報というのは、非常に鮮烈だということだろう。作家の顔を知らないほうが、何かといい場合も多い。

実はこの小説は、だいぶ前から何度もトライして、いつも途中でやめていたもので、たぶん私には合わないのだろうと思っていたのだが、青山先生の本に触発されて再度購入し、ニューオーリンズ行きをきっかけに、ついに読了できた。つまりは、主人公の魅力に惹かれたのではなく、ニューオーリンズの描写につられて読了できたという本なのだ。主人公のキャラについては個人の好みもあるから、一概にいいとも悪いとも言えないのだが。

このロビショーはこの後、ニューオーリンズ警察を辞めて貸しボート屋になるのだが、警部補より貸しボート屋のほうが合っていると思う。そもそも住んでいる家もハウスボートだし、規則なんかには従わない人だから、警察官としてはアウトローすぎるんじゃないかなと。

2005年06月19日(日)
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