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 ハリー・ポッターと賢者の石(携帯版)/J.K.ローリング

『ハリー・ポッターと賢者の石』(携帯版)
J.K.ローリング作・松岡佑子訳・ダン・シュレシンジャー画

出版社 静山社
発売日 2003.10
価格  ¥ 998
ASIN:4915512495
緑の眼に黒い髪、そして額に稲妻型の傷を持つ、魔法学校1年生のハリー・ポッターが、邪悪な力との運命の対決に打ち勝って行く、夢と冒険、友情の物語。スマーティーズ賞ほか受賞作。99年刊の携帯版。 [bk1の内容紹介]

bk1で詳しく見る オンライン書店bk1



すでにコレクター化している「ハリポタ」。何を集めているかを再度確認して、驚いてもらおう。というか、馬鹿だなあと思われるのがオチだろうが。

●英版ハードカバー&ペーパーバック
●米版ハードカバー&ペーパーバック&別バージョンペーパーバック
●日本語版ハードカバー&携帯版
●映画DVD
●文具&グッズ山ほど

そもそも、英版と米版は表現が違っている部分があるというのが、両方買うことになったきっかけ。それにハードカバーの初版本は高くなる可能性がある(出版部数が多くなったため、あまり期待はできないが)。ペーパーバックはやはり手頃に読めるというのと、ハードカバーを美しく保っておくために必要。別バージョンは、ただの好み。日本語版の携帯版は、翻訳の修正が入っているため、これもまた最初のハードカバーとは中身が微妙に違うのだ。読み返す場合にも、大きなハードカバーより読みやすい。

などなど、理由(言い訳?)はたくさんあるのだが、途中でやめるわけにもいかなくなって、毎回1作につき7冊(分冊は1冊と数えて)買うということになっている。もちろん、まだ出ていないものもあるので、全部揃っているわけじゃないし、実は、米版のハードカバーの1作目をまだ入手していないのだ。

さて、今回、何度目かに1作目を読み返してみたが、やっぱり映画よりも本のほうが断然面白い。1作目の原書を読んで、魔法にかかってしまったことを、昨日のことのように思い出す。ストーリーの細かいディテールは当然ながら、中に出てくる様々なグッズ類の豊富さ、いかにも魔法がかった言葉や道具などなど、映画では味わえない面白さがある。

私個人は、この1作目が一番好き。オリヴァー・トゥイストみたいに虐げられている普通の孤児が、あっという間に魔法の世界に入っていく過程は、子どもだけでなく、大人だってわくわくする。

何度も読み返すと、たしかに穴も見えてくる。トールキンの『指輪物語』ほど緻密ではないし、どんどん疑問もわいて来るのだが、すでに5巻まで読んでいるので、そういった疑問も、あとで解決されるのだと思って、また次も読み返したくなる。

それに、映画にだいぶ感化されてしまっていて、原作がどうだったのか、完璧に忘れ去っているところもあり、意外に新鮮な驚きみたいなものもあった。「ハリポタ」恐るべしだ。映画はいいけど、本は読みたくないという人も、絶対に読んで損はないと思う。本のほうが、はるかに面白い。さらに、日本語よりも原書のほうが、もっともっと面白い。携帯版も3巻まで出ているから、大きな本は嫌という人は、携帯版でどうぞ!


2005年02月13日(日)
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