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■ Trouble in Bugland/William Kotzwinkle
『Trouble in Bugland: A Collection of Inspector Mantis Mysteries (Godine Storyteller)』/William Kotzwinkle (著), Joe Servello (著) ペーパーバック: 190 p ; 出版社: David R Godine Pub ; ISBN: 1567920705 ; (1996/09/01) 内容(「MARC」データベースより) 名探偵カマキリと食いしんぼうのバッタ博士は名コンビ。ある日、サーカスの花形、チョウのジュリアナ嬢がショーの最中に消えた。調査に乗りだした2人を待っていたのは血も凍る真実。しかも犯人の魔の手が迫ってきた!全5篇。
※邦訳 『名探偵カマキリと5つの怪事件』
この本は、虫の世界版「シャーロック・ホームズ」だ。虫が嫌いな人は全然ダメかも。ホームズ役の名探偵マンティスはカマキリだし、ワトスン博士役のホッパーはバッタだ。他にも虫がたくさん出てくる。虫の世界という設定なのだから、当たり前だが。
これは、今すごく読みたいという本ではなかったのだけど、本が変形サイズで、どこに置いても邪魔になっていたので、しょうがなく片付けることにしたもの。これはこれで、「シャーロック・ホームズ」のパロディだと思えば面白いのだが、だったら、本家本元の『シャーロック・ホームズ大全』を読んだほうがよかったなあとも思う。
虫の世界の出来事は、理科的になかなかよく考えられていて、ほほう〜と思う部分もある。子供向けではあるけれど、普段はあまり使わない、難しい単語も出てきたりもしたので、さらっと読めるかと思ったが、意外に手間取った。
しかし、やはり好き嫌いというのは大きいだろうと思う。私が大嫌いな「名前を言ってはいけないあの虫」とかが出てこなくて良かったなあと、読み終えてほっとした。途中でそんなのが出てきたらどうしようかと、本もしっかり持てずにいるというのは、どうにも落ち着かない。
どうせなら、虫ではなくて動物のほうがよかったのにとは思うが、動物がシャーロック・ホームズに扮しているものはたくさんあるだろうから、やっぱりこれは虫であるところがいいんだろう。
本家本元の「シャーロック・ホームズ」ではどうかわからないが、名探偵のカマキリよりも、助手のバッタのほうが活躍していて、本家もそうなのかな、と。近いうちに大全を読もう!
2005年01月17日(月)
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