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 沈黙のメッセージ/ハーラン・コーベン

内容(「BOOK」データベースより)
スポーツ・エージェントのマイロンは、プロ入りを控えたフットボール選手クリスチャンの契約金の交渉を請け負った。ところが、オーナーはクリスチャンが恋人の失踪に関係があると疑い、契約金の引き下げを要求する。マイロンが調べると、彼女の父親が数日前に殺されたことが判明した。その直後、クリスチャンのもとに当の女性のヌード写真が…ナイーヴでセクシーなヒーロー誕生。アンソニー賞に輝く話題の新シリーズ!アンソニー賞・最優秀ペイパーバック賞受賞。
※画像は原書 『Deal Breaker (Myron Bolitar Mysteries)』/Harlan Coben


ハーラン・コーベンは、話に乗れば一気に行くのだが、これがまたクソ(失礼!)だらけの小説でうんざり。前にも書いたが、F言葉を何でもかんでもクソ(失礼!)と訳すのはやめてもらいたい。

ハーラン・コーベンは、元FBIでスポーツ・エージェントの<マイロン・ボライター>シリーズが人気があるようなのだが、個人的にはシリーズ外のほうがまだいいかもと思う。ジェットコースター・ノベルで、たしかに一気に読ませる手腕は認めるが、主人公はユーモラスな人物であるという設定にも関わらず、ほとんどのジョークが笑えないというのが気の毒。それが面白いという人もいるだろうけど、私には今いち。こんな余計なことを書いてないで、早く先に進めて欲しいと思いながら読んでいた。

で、前に読んだ 『唇を閉ざせ』 でもそうだったのだが、結末がどうも納得いかない。500ページ以上も書いてきて、最後これですか?って感じ。ユーモアにしても、話の結末にしても、あまり頭のいい作家とは思えない。私は1作でうんざりだな。とにかく汚い言葉が満載で、やはりクソ(失礼!)だらけのジョージ・ソウンダーズも真っ青って感じ。

それに、ハーラン・コーベンの描く主人公には、全然ヒーローがいない。カッコイイ活躍なし。胸のすく展開なし。ミステリの主人公がヒーローばかりとは限らないけど、シリーズものの主人公に魅力がないと、続きを読みたいという気にはならない。でも、あと3冊ある。。。うげ!

2004年12月19日(日)
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