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 ドラゴンランス(4)尖塔の青竜/マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン

内容(「MARC」データベースより)
かつてない壮大さと感動のファンタジーの第4弾。ますます展開もドラマチックになり、物語もひとつの大きな山場にさしかかる。ドラゴン、騎士などが争う「剣と魔法」の世界! 1987〜88年刊「ドラゴンランス戦記」改題。


主な登場人物&主な種族


<4巻のまとめ>

この巻では、タニスよりも騎士スタームが中心となる。騎士審理において、デレク卿の差し金で正式な騎士に任命されなかったスタームだが、ローラナたちの証言により汚名も晴れ、立派な騎士となる。最後に、その騎士道精神を発揮したスタームは、たった一人で青竜と対決し、名誉のうちに死んでいく。

その時の青竜には、タニスの恋人キティアラがドラゴン卿として騎乗しており、スタームの遺骸の前で、ローラナと対面するのである。それより以前に、キティアラはタニスに再会し、自分の軍隊に入るよう薦めているのだが、キティアラの変貌にとまどうタニスは、愛と友情との板ばさみで苦悩する。

一方、スタームを愛しているアルハナ姫は、スタージュエルが輝かなくなったことで、スタームの死を知るが、父王の墓にジュエルを埋めようとしたとき、再びスタージュエルが輝きだし、不滅の愛を確信するが・・・。

魔術師レイストリンは、待ち望んでいたドラゴン・オーブを手にしたことで、自分の目的を達成しようと、オーブに向かう。力のあるものだけがオーブを支配できるというのだが、レイストリンは瀕死の状態になっても、オーブには負けなかったため、密かにオーブの支配者となり、強大な魔術を身につけるようになった。

4巻目にして、やっとタニスの恋人であるというキティアラが登場するのだが、なんと名誉欲の強い彼女は、敵方のドラゴン卿となっていたのだ。ドラゴン軍に捕らえられたタニスが、彼女の軍の士官になったと嘘をついてキティアラに助けを求めるのだが、キティアラは本当に<暗黒の女王>に忠誠を誓っているのだろうか?キティアラの本心はどうなのか?タニスがローラナをふってまで愛を貫こうとしている女性が、これほど邪悪であるとは信じられない。

この巻で最も感動的なのは、騎士スタームの死であるが、高潔で勇気と責任感にあふれたスタームが、命を懸けて、たった一人で世界を守るためにドラゴンに向かっていき、倒れるところでは、本当に涙が出た。自分のことばかり考えている人間の多いこの世の中で、このような自己犠牲の話は、いつだって涙を禁じえない。

また、この巻で、前に死んだはずの魔法使いフィズバンが再度現れる。フィズバンとは、一体何者なのか?

2004年11月24日(水)
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