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 迷路/キャサリン・コールター

出版社/著者からの内容紹介
被害者はみな廃屋に組んだ迷路を歩かされ、舌を切り取られていた――七年前サンフランシスコを震撼させた猟奇連続殺人。かつてこの事件で姉を失ったレーシーは、FBI捜査官となったいまもひそかに犯人を追い続けていた。そんななかボストンで再び同様の事件が!レーシーは敏腕捜査官サビッチの協力を得て犯人を追いつめるが、封印した過去を解き放ち、自ら迷路の入り口に立とうとしているとは気づくはずもなかった……。全米ベストセラーの傑作ラブサスペンス!


ちょっと前にBOOK・OFFで2冊ほど買っておいた、キャサリン・コールター。もともとロマンス系の人だが、これはFBIもののミステリ。さほど期待もせずに読んだところ、これが案外面白くて、テンポもいいし、一気に読んでしまった。

いわゆるミステリ専門の男性作家のFBIものというと、最近は気持ちの悪い異常なサイコパスの話が多く、ちょっとうんざり気味だったのだが、コールターの作品もサイコを扱ってはいるものの、それほどどぎつくない。

さすがロマンス出身だけのことはあって、犯人探しのサスペンスにロマンスがプラスされている。それがいい感じにミックスされており、話を面白くしている。ミステリとしては詰めが甘い感じもするし、お気楽本の域は出ないけれど、これもまた何も考えず、ストレートに楽しめる本だ。

主人公のFBI女性捜査官レーシー・シャーロック(当然、シャーロック・ホームズを意識しており、それに関するジョークなどもたびたび出てくる)のキャラも、ユーモアがあって淡々としているところなど、なかなか好感が持てるし、上司のディロン・サビッチ(レーシーのロマンスの相手でもある)もグッド!

このサビッチも、優柔不断なところがなく、「おれが守ってやる!」というタイプで、有無を言わさず、どんどん引っ張っていってくれる頼もしい存在。「上官として命令する!」なんて言われたら、思わず「イエス・サー!」と言っちゃうよねえといった感じ。

2004年07月04日(日)
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