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 The Hobbit : Graphic Novel/J.R.R.Tolkien

Charles Dixon (編集), Sean Deming (編集), David Wenzel (イラスト)

『ホビットの冒険』のイラスト(コミック?)版。今日届いたばかりだけど一気に読了。実は表紙買いで、中身がどんなものかよくわからなかったのだが、昨日これの日本語版を書店で見て、これだったら嫌だなあと思っていた。結局それの原書だったのだが、文字がアルファベットになると全然雰囲気が違う。これはびっくり!

イラストはDavid Wenzelで、かなり細かい。1991年の出版だが、映画のホビット庄の雰囲気は、この絵を参考にしたんじゃないかと思うほど。ていうか、誰が考えても、こういうイメージになるんだろうけど。。。「アラン・リー」「ジョン・ハウ」かと言ったら、「ジョン・ハウのほうの画風」。竜のスマウグなどは、「ジョン・ハウのそれ」にそっくり!それよりだいぶマンガチックになってはいるが。(^^;

「ガンダルフ」(こちらは私の好きなジョン・ハウのガンダルフ)とトーリン・オーケンシールドがそっくりで、大きいか小さいかの違いだけでどっちがどっちかわからないくらいだが、ガンダルフのほうが鼻がとがっている。ガンダルフは私のイメージにもそう遠くはないので、まあ許せる範囲。トーリンはもう少し優雅なほうがいいかなあ・・・。ビルボはアボリジニみたいだが、ドワーフたちはいい感じだ。全体の色合いも落ちついていて良い。

文章のほうは、絵で説明できている部分は削除されているが、ほぼ忠実じゃないかと思う。それにしても、どの文章を使って、どこを削るか、絵はどのシーンを描くかといったことを決めるのは、それだけでもひと苦労だと思うが、よく考えられている。そういった作業を頭に描きながら読むと、細かくよく作ったものだなあと感心。原作のイメージは損なわれていない。

しかしこれが日本語になると、とんでもない代物になってしまうのはなぜだろう?絵がアルファベットにはマッチするが、日本語には合わないということなのか?


2003年02月20日(木)
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