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■ ミッドナイト・オールデイ/ハニフ・クレイシ
個人的に、ハニフ・クレイシは大嫌いな作家。しかし、ブックプラスに入っている以上、読まなければ!というわけで、嫌々ながらも早く片付けたくて、一気読み。
以前にも『僕は静かに揺れ動く』を読んで、いやーーーーーな気分になったが、これもまた同じ。男は本当は弱いもので、それをみんな隠しているのだが、クレイシが彼らの代弁をしてくれているとする人もいるが、そういうことと、次から次へと不倫願望を述べ立てるのでは、ちょっと違うだろう。クレイシは人間としての責任感も何もない、ただの好色なおやじだ。
クレイシは、と作家をそうだと決め付けるのは間違いかもしれないが、クレイシほど作家と小説の内容を同一視してしまう作家はいない。これは絶対自分のことを書いていると思うから。なぜなら想像力のかけらもないから、相手の女性の気持ちを考えることもできず、自分のわがまま勝手なことばかり言えるのだ。
とにかく今後ブックプラスのラインナップに入らないことを祈るばかり。 もっとも、ここまで嫌だと思わせるというのも、個性があっていいと言えなくはない。100歩譲って、そういうことにしておこう。
2001年11月19日(月)
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