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 The Vile Village/Lemony Snicket

(A Series of Unfortunate Events Book7)

「不幸シリーズ」7巻目。
バスに揺られて、カラスが群れ飛ぶ、老人ばかりの奇妙な村にやってきたボードレールきょうだいは、おかしな規則に守られたその村で、「なんでも屋」のヘクターに引き取られて暮らすことになった。そのヘクターの家の前で、オラフ伯爵に誘拐されたイサドラの詩を発見する。何はともあれ、友達を救おうとするきょうだいの前に、またしてもオラフ伯爵が立ちはだかる。

今回の最大の謎は、凶悪犯オラフに間違えられて、殺されたジャックス・スニケットとは何者か?ということだ。きょうだいの両親の死の真相をも知っているかのようなスニケットであったのだが…。

ヘクターに助けられて、無事その村から脱出できるかと思われたが、謎に満ちたまま、またしてもダンカンとイサドラと別れなければならない3人。村に残された3人は、これからどうなるのだろう?

はなから8巻目に続く予感をふくみながら、3人のきょうだいの不幸話が続く。それでも親友を思いやる彼らの気持ちが涙を誘う…。しかし、いつにも増して素っ頓狂なオラフ伯爵の扮装がおかしい。

この巻で、クラウスは13歳になり、サニーがひとりで立てるようになる。
この先も、まだまだ不幸な目に会いながら、彼らは成長していくのだろう。
合掌!


2001年07月11日(水)
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