ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2005年05月20日(金)
まだ間に合う
五月大歌舞伎勘三郎襲名記念公演、野田版『研辰の討たれ』の中で勘三郎丈扮する辰次の要請に職人たちが 「そんな話はユニオン通して言ってくれっ」 「それは俺の仕事じゃない」 「仕事は〇時で終りだから割増の残業代をつけなきゃやらないよ」 「ユニオンでそう決められてるんでぃっ」 などと、働くものの権利をアメリカ仕様で次々主張する場面があった。おなかを抱えて笑ったが、このギャグは経験しなければ出てこない。中村勘三郎丈が平成中村座ニューヨーク公演でいかに苦労したかが窺えた。ああ、そうだよね、一筋縄でいくわきゃないよ、大変だったんだねぇと。
歌舞伎という日本文化を伝承する舞台芸術の中に、横文字ネタを入れ込んでしまうコワイモノ知らずにも恐れいるが、型を守りながら型をつき破る、この稀代の天才の舞台、一度は是非ご覧になっていただきたい。どうせ同じ時代に生きているなら、観ないと損をすること請け合い。この公演、すでにチケットは完売、プレミア扱いで流通しているようだが、一幕見席でも見る価値あり!
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