ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2003年10月21日(火)
心地よさつれづれ
友人が親孝行のために箱根強羅花壇に宿泊したという。 箱根の中でも超高級といわれる旅館で、一人一泊二食付 7万円前後。サービスもぬかりなく、懐石料理もいい味だし 文句をつけるところもない。さすがに辣腕女将の宿だけある。 ここまで話して、ふっとため息をつき、あとを続けた。 「ただね、くつろげなかったのよ。父に宿の感想を聞いたら 『別に』っていうし、確かに高級な気分にはさせてもらったし 外国のお客様を接待するにはいいわよ。でも、もう一度 行きたいとは思わなかったのよね。・・・なんなのかしら?」
それで思い出したのだが、7-8年前にサンディエゴの ラ・バレンシアホテルに5日間ほど滞在した時のこと。 気持ちよいサービスを提供する素敵なリゾートホテルなのだが、 チェックインからチェックアウトまで、なんとも落ち着かない 気分のままだった。あの気分を言葉にするなら、 「ホテルに私が合わない」のだ。 今行くのであれば、こう感じることはまずないはずだ。 格か、サービスか、シチュエーションなのか。 NYでサバイバルする私、その私を取り巻く環境の全てが あいまって、あの時の私にそう感じさせていたのだろう。 個人の世代に加えて、時々に変化する生活スタイルや質、 求めるものによって、感じる心地よさが違う。
今現在、私の友人が求める「温泉旅館での癒し」は、 強羅花壇にはなかったということになる。 もしかしたらそんな彼女も、20年後には強羅花壇に心地よさ を見出す時が来るのかもしれないけれど。
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