ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2003年07月05日(土)
直筆手紙
この春から海外暮らしを始めた友人から葉書が届いた。 絵葉書ではなく、紙面一杯に広がる、細かい几帳面な文字で、 近況を伝えてくれた。
彼女は、ワールドワイドなプロバイダーと契約しているので、 アクセスには問題ないはずなのだが、 なぜか二ヶ月近くたった今も接続できず、 仕方なくアナログ手法でコンタクトしたとのこと。 普段はメールが主なコミュニケーション手段だったもので 非常に新鮮な気持ちでその葉書を受け取ったのだ。 うん、確かに。
ところが、返事が書けない。書けないのだ。 礼状などであればまだしも、あんなことや、こんなことを つらつら書くべきコミュニケーション手段としての 直筆手紙には、すっかりと身構えてしまっている。 メールが発達する以前、私は本当に筆まめだった。 そんなことは忘却の彼方状態の現在、彼女の葉書を見ては 返事書かなきゃ・・・とため息し、ペンを持っては、 やっぱり明日にしようとあきらめ・・・。 元来、几帳面なほうなので、書き直したり誤字脱字を訂正したり ということが、いやでたまらない。おかげで直筆手紙は 苦手な部類に入ってしまったのだ。
情けない日々が続いているが、きっと明日こそは返事書くぞ! あ、そうか!ワードかなんかで作成して、 封書で送ればいいわけだ。 なんとしてでも手書きから逃げようとする自分にあきれつつも、 実は、これに気付いた瞬間に肩の荷がすとーんとおりたのだった。
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