ほうじ茶飲話【JOYWOW】
2003年04月05日(土)
風雨の温泉
件の少年の合格祝いで、総勢4人(少年、その母、その姉+私)で 小田原日帰り温泉小旅行に出かけた。
少年はけして貧相な体格ではないのだが、受付で小学生と間違われた。もちろん高校生である旨を告げて、所定の料金を払って入館した。が、少年は不服そうだ。なにかと尋ねてみれば
「せっかくだから、小学生で通せばいいのに。 そしたらさー、千円安くあがったじゃん」
というので、嘘はつくものではないのだとこたえた。
「え、だって、嘘はついて通ったもん勝ちじゃん」
少年の遊び仲間理論である。道徳的に語っているわけではない ことは百も承知だが、一瞬コトバに詰まる。
「違うの、ダメなの。 嘘はね、ついただけ自分に跳ね返ってくるんだよっ」
一呼吸置いてぴしゃりと跳ね返したが、ちょっとあせりぎみな自分に苦笑い。こういうどうでもいいような会話の中で、大人がどう対応するのか。そんな積み重ねで、子供は経験値を増やしていくものなのかもしれないと、温泉につかりながら考えていた。
お座敷でだらだらしているときに、 私と同じ携帯を持つ彼から、使い方で質問を受けた。 その質問に答えるばかりか、若者に裏ワザも教えることができた 自分を、すごく誇らしく思ったのだが・・・ちょいまち。 よく考えたら、彼はアナログ少年なのだった。
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