へそおもい

2023年11月20日(月) 少年の恐れ

昨日の朝
ひどい悪夢で目が覚めた。

自分の内側の奥深くにある
人を信頼できないトラウマのようなものに
気がつく。

そういえば
仕事でお会いする方々
いじめられたトラウマがある方や
現在進行形で他人から辛い行為を受けている方
集団の中で孤独を感じている方
何か共通する要素があった。

そういう時は
わたしがそこに
目を向けて向き合うべき時。

人間に対して感じる恐れ。

わたしは
物心ついたころからずっとある。
人見知りが激しいと言われ
なかなか安心して人に甘えられなかった。

今日のフォーカシングセッションでは
その感覚を扱うことにした。

感じようとすると
強烈なイメージが浮かんできた。

馬の蹄の音と人々の怒号。
土煙と恐怖。
戦乱のような荒野。

自分は小学校高学年くらいの少年で。
1人でやっていかないといけない。
しっかりしないといけないと
自分を奮い立たせている。

自分が何をしても
誹謗中傷を受ける。

蹴られたり
物を投げつけられたり
差別されたり
ゴミクズのように扱われる。

自分にはどうしようもない
肌の色?人種?文化?
何が原因かわからないけれど
自分にとっての普通のことや
思いやりを持って動いたこと
全部が悪意に捉えられていく。

とても孤独で
お腹が空いている。

信頼できそうと思った
優しい女性も
手のひらを返したように
自分を排除しようとする。

期待を裏切られ
ひどく傷つく。

どんなに
頼れそうな人も
信頼してはいけない
と心に誓う。

ただひたすら
奴隷のように働き
放浪する。

荒野の真ん中に
大きな木がある。
その根元に座って
空を見るとき
その時だけホッとする。

その木とこの空だけは
わかってくれる。

誤解せずに
ちゃんと
自分を見てくれている。

と思う。


そんな少年の記憶。

2023年に生きるわたしが
どこかの国のどこかの時代の
知らない少年の
この孤独や恐怖を
わかってあげることが
とても大切な気がした。

もうだいじょうぶ。
安心していいよ。

そうやって
抱きしめてあげたい。

抱きしめたところで
少年の心は
なかなかとけはしないだろうが。

わたしの誠実な気持ちで
ちゃんと抱きしめるところから
はじまると思った。


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はたさとみ [MAIL]

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