ふしぎだな 時々この場所に戻って来たくなる。
わかりやすく 外側に合わせて言葉を綴ることが多くなったので 自分のためだけの言葉を綴りたくなる。
わたしは 正社員になったことがない。 だいたいいつも 病院だとか大学だとか 教育委員会だとか 大きな組織の非常勤ばかりである。
あるいは お酒のあるお店のバイト。
ところが。 わたしは気がついた。
ここ数年 わたしは人生で初めての 常勤の仕事についていたのだ。
それは「島暮らし」という仕事。
これまで わたしの人生の中心だった音楽が 島暮らしという仕事に 押しのけられ
音楽は島暮らしという仕事の中の プロジェクトの一つになった。
この仕事では いろいろな企画を 自分で立ち上げることができる。
音楽活動や マコモ田などの活動 この春からはじめた 珈琲屋台も プロジェクトのひとつである。
もちろん 学校の仕事も プロジェクトのひとつ。
今はそこで お金を得ている。
この仕事の目的は 自然と調和して生きるための エッセンスを 後世に繋いでいくこと。
それは お祭りをのこすとか 大自然を守るとか そういうカタチを残すことと 間違われやすい。
でも違うのだ。
自然の中で人間が生きる際の ひとの感覚や姿勢や 心のあり方や コミュニケーションや そんなあたりのことだ。
まずは中に入って わたしが学ばなければいけない。 それがすごくおもしろい。
こう 書きながらも でもこれも違う 自分で描いたストーリーのような気がしてくる。
そう。
この人生に 何か意味づけをしたくて もがいているわたしがいる。
今のところぴったりくる意味づけが 「島暮らし」という仕事なのだ。
だってあんなに大好きだった海外旅行にも、 行きたい気持ちよりも 今ある暮らしを優先させてしまうわたしがいる。
仕事があるから今は旅行無理だなー っていってる人と同じだ。
音楽に関しては キッパリやめたいと思うこともある。
わたしはバンドに終止符を打ちたかった。 すっきりと自分のために終わる儀式をしたかった。 いまさら無理か?
40代のうちに 自分の中の音楽に 終止符を打つライブをしたい。
ちゃんと 終わりにできますように。
そんなことが 浮かんでくる。
この祈りは どんなふうに形になるのだろう。
梅雨空の下 伊須の山に 両てのひらを差しだして。 祈りの小鳥たちは 飛び立って行った。
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