へそおもい

2020年01月24日(金) 旧暦の大晦日

仕事で小学校にいく。

今年に入って
ここの学校は3回目。

ここでは、
「自分も他人も大切にする」というテーマの心の授業で
わたしは、アートワークをやっている。

学校に一歩足を踏み入れると
子どもたちが話しかけてくる。

きょうは
自然の石ころや貝殻など
お気に入りのものを拾ってくることを
頼んでいた。

みんな、わたしの顔をみると
近づいてきて

「先生!シーグラス拾ったよ」
「石と珊瑚拾ったの。どっちがいいかな」
「ぼくはまつぼっくり!」
「わたしね、富士山みたいなかたちの貝にした!」
だまったまま自慢げにニヤッと笑って
ピカピカに磨き上げた大きな貝を、見せに来る子もいる。

みんなのわくわくや
好きな気持ちが伝わってきて
うれしくなる。

たまらなくかわいい。

日常生活では
こんなにたくさんの人間に、
あふれるうれしい気持ちと共に
話しかけてもらえることなんて
普段なかなかない。

ましてや
わたしみたいに
人見知りな上に
小さな集落に引きこもったような
生活をしている人間にとっては
歌えや踊れやお祭り騒ぎだ。

頭の中では
ピーヒョロトントン
トコトントン!
お囃子がなっている。

素直でまっすぐな
あふれる気持ちに
わたしの穢れた心と身体が
清められていくよう。
まさに神事だ。

こんな
こんな
まっすぐでシンプルで
あたたかなエネルギーで
世界がいっぱいになったらいいのにな。

大人も子どももみんな
まずはわたしが

空気を読むとか
よく見られるようにとか
浮かないようにとか
傷つかないようにとか
怖い目に合わないようにとか
目標に向かって1番効率的にとか
そんなこと考えないで

ただただ今
安心して
身体が思うように
うごくことができたら
戦争はなくなるんじゃないかな。

もともと
人間は
みんなでしあわせでありたいという
祈りの塊のようなものを
持って生まれているのだと
わたしは信じている。



輪になって
みんな違うかたちのまんま
みんなそれぞれのリズムで
歌い踊りました。

心地のよい不協和音が
ひとつの美しい波になって
星空の向こうへ
ずっとずっと向こうまで
繋がってゆきました。



明日は旧暦元旦だ。


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はたさとみ [MAIL]

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