へそおもい

2009年05月27日(水) 高麗美術館で

しげさんのおすすめで
京都の高麗美術館にいった。

しげさんの
おすすめは
いつもわたしのツボなので
期待していったら

やっぱり
わたしのツボだった。

ツボスポットの中でも
“静かなツボ”に分類される
ところだった。

その
静けさや
こじんまり感や
あたたかさや
細かいところまでの
心配りや。

仙台に住んでいたころ
大好きだった
大衡村ふるさと美術館と
同じ感じ。

それで
菅野廉さんのことを
おもいだした。

宮城県の大衡村という
緑したたる山の中の
その美術館には

その村で生まれて
亡くなった
菅野廉さんという画家の絵が
常設展示されている。

彼は
自然や人を愛して
そのあたたかい気持が
にじみでるような絵を描く人で

その絵に囲まれた空間で
わたしは
雷にうたれるような発見を
たくさんした覚えがある。

それからの
わたしの人生観に
大きく影響した場所。

わたしが初めて行った時には
菅野廉さんがご縁があった
バリ島絵画の特別展もしていた。

バリの絵をみたのは
初めてだった。

きれいなものも悪いものも
すべてのものがいっしょくたになって
ゆっくりとはなやかに
おまつりを祝うような
その絵たちをみて

バリにいきたい
とおもった。

展示してあった絵には
神聖な山が描かれている…という説明が
かいてあった覚えがあるが

それはきっと
アグン山のことだろう。

アグン山に
のぼりたい。

そうして
菅野廉さんのことを
おもいだして

あのころの
わがままマイペースな
自分のことを
おもいだして

バリに思いを馳せて。

やっぱり
世界は
みんなそれぞれの
色のついた糸で
つながっているんだなァと

うっとりとした
高麗美術館。


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はたさとみ [MAIL]

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