金欠対策の一貫として ブックオフにCDや本を売りに行く。
計算をまっている間、 出産後の妹から 「ヒマや…」という電話があった。
彼女は大仕事のあと ひとりで病室にいるのは 退屈なのであろう。
そう。
お正月みんなで あれだけ待っていたのに みんなが帰った今朝 やっと 男の子がでてきたのだ。
おい登場なのである。
いらっしゃい。 おめでとう。
妹は、 うまれた子をみた瞬間に アニマル浜口だ!とおもったらしい。 「お世辞でもかわいいとはいえんよ」 といいつつも うっとりと愛おしそうな口調の妹。
写メールをみると、 なるほど そっくりであった。 生まれたてのアニマル浜口。
これからどんな顔に かわってゆくのか 楽しみである。
最近の わたしの心のテーマの中に、 女は子どもを産むとどうかわるのか? というのがある。
子どもを産んだ人がだしている あの独特のほのぼのオーラ。 友だちや妹をみていると おどろくくらい ほのぼのオーラがでている。
女性は、 子どもを安全に育てるために 本能的にほのぼの志向になるのかもしれない。
妹の場合は ひとりめを産んだ後、 ほのぼのオーラだけでなく ギャグのセンスもかわったような気がした。
現実的になったというのか、 なんとなく くだらない話をしづらくなったのだ。 なんとなく距離ができて なんとなく淋しい感じがしていたのだった。
先日の飲み会では、 「妻は、子どもを産んでから、 倒錯したものに拒否反応を示すようになった」 という話しをきいた。 彼の妻は、 子どもを産むまでは 倒錯した感じの作品が好きだったらしいのである。
そんなにほんとうに 好みまでがらりと変わってしまうのか。
そうであるならば 人間はすごいものだとおもう。 すごいけれど なんだか口惜しい。
結局は好みまでも 遺伝子に支配されているのだ。
よし。 もし母親になるのならば、 わたしは ブラックでシュールで 倒錯したものが大好きな 母親になってやろう。 (そんな予定ぜんぜんないけど)
きっと我々は 意識でとらえられるよりももっと 奥の深い世界に生きているのだ。
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