へそおもい

2004年10月13日(水) 数字を考える時の色

なぜかテンションが高く
次から次へと
いろいろなアイディアが浮かび
昨夜はほとんど眠れなかった。

眠ろう眠ろうとすると
どんどん眠れなくなっていく
身体がくるくるとまわって
浮いているような
あの感触をひさびさに味わう。

しかも
おもいついた素晴らしいアイディアは
朝にはほとんど忘れている。

案の定、
今日の仕事後はへろへろになってしまい、
夜は相棒と蕎麦屋にいくことにした。

そして蕎麦屋では
飲んでもいないのに
閉店まで議論。

相棒は数字を考える時に
明らかな色があるというのだ。

1〜9は真っ白
10〜19は暗い黒
20〜29は黄色っぽい白
30〜39は青
40〜49は暗い赤茶色
50〜59は白
60〜69は黄土色
70〜75は白
75〜79は黒
80以上は黒っぽいがイメージなし。
100からはまたくり返し。

相棒は足し算をする時に
ブロックとブロックが
ガシャンとぶつかって
答えを出すらしいのだが、
そのブロックに数字を考える時の色が
ついているのだという。



45+25の場合、
赤茶色の45のブロックに
黄色っぽい白の25のブロックが
ガシャンとぶつかってきて、
70の白のブロックになるという。
(図は相棒がかいたやつ)

この微妙な色のくみあわせも謎。
ブロックとブロックが
ガシャンとぶつかるイメージも
わたしにはわからない。
なぜ70台だけ75でくぎられるのかも謎。

ぜったいにおかしい。

相棒は
ふつうはみんなそう考えるのだから
わたしがおかしいのだという。

議論をしていくと、
お金や月など数字がからむものには、
明らかに色がみえるのだといいだす始末。

例えば、4月と8月は明らかに黒とか。
2月が黄土色で3月は緑とか。
1〜1000円までの黒よりも
4000円から5000円の黒の方が暗いとか。

蕎麦屋の値段表をみて
これは黒っぽい
これは白!
これは黒!
なんでみえへんのや!
見えるはずや!
と、コーフンして熱くなっている。

ますますおかしい。

ふたりではどうしても煮詰まってしまうので、
友だちに電話をしてきいてみることにした。
しかし、
3人にきいてみた時点で
そんな明らかで独特の色はないという。

劣勢にたった相棒は
「電話したのが女性だから違うのだ」と言い張る。
じゃあ男性にきてみようじゃねーか。

鼻息あらく、
男性の友だちに電話をかけてみたが
そんな具体的な色はないのだという。

相棒は頭を抱え出し、
さらに数人に電話をしたが
やはり、ダメ。

相棒が寂し気なため息をついたときに、
最後に電話をした友だちから
電話がかけなおされてきたのだ。

その友だちのとなりにいた友だちが
わかる!といいだしたのだ。

彼女の場合は
お金の色やブロックはわからないが、
色は違えど10ずつに区切られる
独特の色があるのだという。

おお
そういう人も数人にひとりいるものなのか。

なんとなくそれで
議論はおちつき、
我々はおとなしく
帰途についた。

これで一件落着とおもいきや、
あるいているうちに
今度はカレンダーを思い浮かべた時の
形がどんな形かという議論になった。

相棒は横ならびに1月から12月が
でてくるのだという。
わたしは奥行きのある円で、
手前が12月で奥が6月になる。

わたしはてっきり
みんな同じように考えていると
おもっていた。
相棒もそうおもっていたようだ。

他の人はどうなのだろうか。

実は、
人間同士、
数字や色など共通認識できていると
おもいこんでいるが、
それぞれまったく違うかもしれない。
同じ言葉であらわせるものでも、
それぞれ違う色や違う形で表現される
違う世界に生きているのかもしれない。

ああ不思議だ。
相棒の世界はどんなものだろう。

同じモノをそれぞれみんなが
違うふうにみているから、
他人の言葉をきいて
はっとしたり、
腹がたったり
吃驚して涙がでたり、
恋をしたりするのだろう。

人間って
うまくできている。
非常に神秘的だ。

…なんて
ちょっと感動したりして
秋の夜は更けていくのであった。

今夜も眠れなさそうです。


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はたさとみ [MAIL]

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