へそおもい

2003年03月25日(火) 闘魚

「わたしの隠れ家につれてってあげる」

とことん飲んで食べた帰り道。
職場ともだちがいいだした。

10年以上前から、
彼女が時々ひとりでいっているというBar。

そのカウンターのうえで
しっぽのさきだけ青みがかった黒い闘魚をみた。

同じ水槽に2匹いれると、
どちらかが死ぬまで闘い続けるのだって。

細い笑い目のマスターは、
羽根みたいなふわふわした声で
おしえてくれた。

透明なボトルの中で
闘魚は1匹淋しく、
おこってないていた。

彼はわらうことがあるのかしら。
こいつを
おもいっきり笑わせてやりたい。
こそばして
くにょくにょにしてやりたい。

ビールと日本酒のあとの
ウイスキーをのみながら、
そうおもっていたのでした。

気づいたら家にかえって
ねむっていたのだけれど。

昨夜は
闘魚の長い夢をみたのでした。


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はたさとみ [MAIL]

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