晴れたり 曇ったり
めぐみ



 過去への入り口

今、アラン・ライトマン著 浅倉久志訳
『アインシュタインの夢』
と言う本を読んでいます。
色んな時間の世界が存在している本なのですが、
時間がグニャグニャに見えて面白いです。

今日、街をカメラ片手にふらふらしていたら
変な空間に紛れ込んでしまいまいした。
夕暮れ時で、ぽっぽっと街灯がついて・・・
ぽわ〜んと照らされた町並み。
人の姿は見えません。
私の腹時計はぴたりと時を刻むのをやめました。
それどころか過去へ走り出したのです。
「駐車は後2時間だけですよ」と言われ車をあとにした私。
もちろんその制限された時間まで
他の時計は一秒たりとも休まず進んでいた様です。
だけど、確かに私の中の時計は止まったのです。
現実へ戻る扉へは冷たい雨が案内してくれました。
過去へ戻れる入り口はふとした所に存在するのかもしれません。
そういえば、香りや音楽でも昔へゆけますよね。

2000年12月10日(日)
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