内戦を忘れるまで |
携帯電話の画面を見てばかりいるひとが苦手だ。 あれは目の前にいる人間を無効化する。 ふたりでいても、ひとりだと感じさせる所業だ。 事情があり(ヤフオク入札中とかね)、それをある程度でも説明してくれたなら納得もしようけれどね。 それって例えるなら、話の途中で断りなく席を立って便箋になにやら書き出したり郵便受けを覗いたり本を読み出すのと同じじゃないのか? 少なくとも十年前にはいなかったように思うなァ。こんなことするひと。 そういう人間に限って他人のマナーやらエチケットやらを声高に論うのだから、呆れさえする。
とはいえ、ワタシもソレをするときがある。 無礼だとも白痴だとも思われていいから、目の前の人間の話を聞きたくないとき、或いは聞いていないふりをするときだ。
そうか。 無意識の癖かと思っていたが、ワタシの話を聞きたくないという意思表示だったのかもね。…そうか。
さて、クロール。難しい。 プルはこう、リカバリーはこう、エントリーはこう、キックはこう、頭はこう、呼吸は、ローリングは、指先は、とさまざまな指摘をされるたびに混乱していく。 ワタシの頭は常に内戦状態、とはだれのことばだったかな。 内戦を抱えて、更にクロールで混乱する。 内戦をいっとき忘れるまで、目先のことをやればいい。
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2007年08月25日(土)
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