けれどもね

 部屋でダラダラしているとお金使わないンだなあ。
 基本的に水分補給の水と、生きていることを確かめる程度のアルコホル、それからめっきり消費量の増えた煙草。それと灯油。ま、そんくらいあれば。
 生きることができる。ダラダラもできよう。
 けれどもね。
 有給休暇消化期間中にダラダラする毎日にもうんざりしそうな気がします。
 短い正月休みだってもううんざりしたもの。
 だから平気な気がしたンだよなあ。
 かつて習慣だった映画を観たくなったくらいだもの。
 でも映画を観ることは、まだ自分に許せそうにない。
 こんなことで逐一へこんでいては。
 どんなだったかな。
 以前、どんな心持ちで映画を観ていたかな。
 もう思い出せない。
 浮世のグダグダなどボーガの彼方に押しやられて楽しんだように思うのですが。そうして一時忘れた我が戻ってきては、グダグダしていたような気がするのですが。
 どうふうに映画を観ていた?
 どんなふうに、本を読んでいた?
 思い出せない。
 グダグダしていても、かつての日常が取り戻せない。


 平気だ、大丈夫、元気。
 口癖になりつつあるそれらは自分がそうありたいという願望の現われでしかない。それはわかってる。
 まーまー元気ですよ。平気ですよ。大丈夫、です。
 けれどもね。
 現在午前四時。起きれるだろうか。起きなきゃ。引継ぎしなきゃ、と思うと、もう胃が震える。
 平気。大丈夫。あともう少し。あと一週間。それでTHE END。
2005年01月12日(水)

メイテイノテイ / チドリアシ

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