火曜、21時、財布には1000円 |
グレンエルギンと日高見は底をつき。 火曜、21時、財布には1000円しかない、とくればアフターの選択肢は自ずと限られてくるというもので。 5分で戸締りをし、チネ・ラヴィータへいそいそと。 『モンスター』(パティ・ジェンキンス監督/2003年米独)を。 シャーリーズ・セロンは体当たりで…というか、このひと元々私のなかでは体当たりなイメージしかなく、それが(彼女の持つ本来の美しさ以上に)好ましくもあったのですが、あまりにも露骨な肉体改造とメイクはこの場合、「美しくない」からではなく、それを誇張してしまったが故にマイナスに働いたのではないかと思ったりも。斯様な役は賞受けするンでしょうけれども。いや、熱演です。 クリスティーナ・リッチ演じる、幼さと矛盾を抱えた複雑な女性、これが薄ら寒くなるほど素晴らしい。すごい。 「物語」の是非を問えないため、「実話」の評価は難しいのですが、ジェンキンス監督は長編初監督作品とは思えない隙のない脚本と構成で、この救いのないストーリーを逃げずに一気に描ききりました。見事。
と、まあまたもやエラソウに書いてみましたが、そんなわけで財布には現在映画の半券しかないという情けない状態です。 サテ、月末に休むためにはもうひとふんばり、といきたいところですが、素面でもそうでなくても、眠れないことには変わりはないことに気付いて、ごそごそと起き出しては日記を書いてみるおいらでしたとサ。
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2004年10月19日(火)
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