書いて在るうちは

 ひっかかるのはただ単に、私情を「外」に垂れ流すこと、その是非ではなく、そのどこまでを自分が由とするか、という点なのです。
 否、それほど深刻な問題ではなく、書けることと書けないことに差があって苦悩しているわけでもなく、単にこうして書くということは、「外」に発信しているのだということを忘れたくないし、忘れるべきではないと思うわけです。
 自戒として。自覚として。

 はぁ、ツマランことを長々と書いてしまいました。
 これまで書いてきたことを想起してみれば、数少ない奇特な読者サマが日常の羅列を読みたくて読んでいるとは到底思えず、否、しかしかといって、日常の羅列以外に取りたててアンガジェしていることもなく。
 嗚呼、ワタシは実に進歩のない毎日を送っていることだナ、などと今更乍ら自己の日記の存在価値についてぼんやりと。
 はぁ、クダラナイ。
 そんなもの、ハナからありはしない。
 インターネット上、或いは生活での「外」ですら、削除してしまえば、失われ、あとは忘れ去られるだけのワタシという存在です。


 しかしそれでも。
 こうして書いているうちは、書いて在るうちは、
 いま、確かにここに在る。


 そうして「外」に向けて、クダラナイ日常の羅列を今日もグダグダと書き殴るおいらなのです。
2004年03月05日(金)

メイテイノテイ / チドリアシ

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