感覚を、追う

 カルロス・サウラ監督の一連の映画を観てからというもの、フラメンコには興味を持っていたのですが、ここにきてドップリと聴きまくっています。
 とはいえゼンゼン詳しくないので、手当たり次第に拾い聴きしている感じで。
 どなたか、オススメがあったら教えてくらはい。

 最近ホアキン・コルテスのLIVEのDVDを購入しました。
 手を広げ、空気を、空間を制する。
 雄々しく猛々しく。時に柔らかく。
 フェロモンアタリしそうです…。
 欲を云えば映像。
 そんなにカット割ったりスロー入れたり、いじらなくていいのに。
 最近来日したらしく、行きたかったなぁなどと今更乍らぼんやりと思ってみたり。
 東京に住んでたらきっと道楽で破産してるな…。
 もっと色々観たり聴いたりしてみたいです。



 土着的、土俗的な音楽は、聴く者の出自に関わらず、なにかを揺さぶる力があり、フラメンコの歌やギターやダンスに惹かれるのはまさしくソレでは、などと思ったりするのですが。
 ジョン・バーンズ・チャンス の「朝鮮民謡の主題による変奏曲」などは何度聴いても、どの演奏を聴いてもクソだと感じるあたり、なんだかアヤシイかな。
 私が観て聴いて感じたものは、スパニッシュが観て聴いて感じたものとは異質なのかも知れない。否、異質なのだろう。
 しかしそれでいいのかも知れない。
 否、それでいいのだ。
 人間は畢竟、己の感覚を、己の感覚のみを、己を以って追うしかないのだ。
2003年12月13日(土)

メイテイノテイ / チドリアシ

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