空色の明日
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2017年04月02日(日) 自分を構成するもの

春ドラマが始まる。
ついに河野さんのドラマがまた始まる。
「フランケンシュタインの恋」@日テレ。

久しぶりに、「泣くな、はらちゃん」的な
ファンタジーのにおいがするわぁ。
ものすごく楽しみだわぁ。

番組HPの予告アニメを見て思う。
そっか、だから好きなんだ。
ティム・バートンみたいなピュアなハートを
日本の木と土と紙でできたお家に入れたら
こういう風になるんだ。
だから好きなんだ。

ティム・バートンの世界はあれはあれで好きだけど
河野さんのファンタジーには、ほっとする茶の間が
きちんと用意されている感じがする。
それがやっぱり日本人にはいちばんしっくりくるんだ。
やっぱりおだしの国の人なのだ、私。



この前、前書きだけを読んで即買いしてしまった
土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」という本。
1ページごとに、心に染み入る。
今の日本には本当に一番大切な本だと思う。
「飽食」なのに「栄養不足」。
すべてはバランスなのに。
無駄にでかいおにぎりばかりを食べてるような
そういう今の日本の食事。

梅干し入れたらいいのに。
たくわん2枚食べたらいいのに。
菜っ葉とお豆腐のお味噌汁を一緒に飲めばいいのに。

それで完結するのに。

子供の頃、お好み焼きを焼いてもらって
自分でソースをぶっかけて食べていたら
おばあちゃんが青のりと鰹節をパラパラとふりかけてくれて
「これも栄養ね」とにこりとしてたのを思い出す。
それってとても大切なことだと思う。
未来に母親になっていくであろう孫への
ものすごく大切な食育だなぁと、今になって思う。
残念ながら母親にはならなかったが
妻としてあのおばあちゃんの教えはしっかりと刻まれてる。

まだ5ページくらいしか読んでないのに
もう私の中で今一番おすすめ本です。



昨日はひさしぶりに元町・三宮へ。

お店に入ろうとするとすぐ前に車いすの男性が
お店のドアをあけて入ろうとしていた。
ちょっとドアを抑えてあげて
私も後から入ったら、お店の人が
「すぐお席ご用意しますね」と私に向かって告げて、
二人分の席を用意しようとする。
「あ、私一人です。彼のほうが先に入ったので
お先にどうぞ」と伝えたけど
こういう場合は彼でなく、私に言うのかと気になった。

というか、車いすの人が一人で外出することが
まだまだ日本ではあまり普通の風景に
見えていないのだなぁとすこし残念に思う。

確かにそのお店は入口が道路とフラットだったので
彼はそのお店を選んだのかもしれない。
そういうことも日本はまだまだ進んでいないな。



春休みで神戸はものすごい混雑だった。
そして外国人、しかも万国という言葉がぴったりなほど
いろんな国の観光客が来ていた。
ここにもインバウンドの波が。

神戸の中華街は観光客向けに店の前に屋台をおいて
いろんなものを買い食いしながら歩かせるので
私の行くような食材を扱う商店などは
表は行列だけど、お店のはガラガラだ。
知ってる人しか入ってこない。
入っていくとむしろちょっとおばちゃんがびっくりするが
餃子の皮をつかんでレジに行くと
「あぁ、常連ね」という感じでにっこりしてくれる。

屋台をしてなかったらきっとこのお店も
周りの飲食店に材料を卸すことがメインの商店だろうが
さすが南京町の人たちは商魂たくましい。
震災から始まった屋台のシステム。
20年たってもいまだ衰えることなく繁盛している。



この頃ちょっとご無沙汰していたが
今朝はちょうど旦那さんもゆっくりだったので
物産センターへ。今日は魚の日。
香住の漁協さん出張販売。
生のホタルイカを1キロ単位で。
今年は豊漁らしく少なく売ってくれない。
しかたないので大鍋で蒸す。
ざるに並べては蒸す。何回も繰り返す。
それを目玉をとってから冷凍。パスタの具のために。

そして今晩はホタルイカしゃぶしゃぶ。菜の花と。
日本海が向こうからやってくる贅沢〜。
そしてピカピカのピンクの蓮子鯛の塩焼。
春の食卓がやってきた〜〜。
田中さんのいちごも最盛期。


安藤みかげ