空色の明日
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2000年08月28日(月) マイブーム

「マイブーム」というコトバももうかなり使いこまれてそろそろ死語へ歩みつつありますが私はこのコトバが大好き。
もともと人を出し抜くのが好きな私は流行して猫も杓子もみんなそれを持ってたり装ったりするのが信じられない。
ファッションに絞って話すとオシャレっていうのは自分を良く見せるためにするのにみんなと同じ格好したら目立たないのはもちろん同じ格好をした自分よりキレイな女の子と比べやすい状況を自分から作ってることになるじゃない!
それ以前に流行を追うってことは自分の着たいモノが自分の中から生まれないから誰かの提案した流行を取り入れて安心しようとしているわけでしょ?
「なんでそんな格好してるの?」と聞かれてとりあえずは「流行ってるから」って答えられるし。
別にタカが服にそんなに力を入れなきゃならないわけでもないのでそれでも十分いいんだけどそうでない私を「個性派」と分類されることにとても納得がいかない。
みんなと同じにしなくてはいけないと決まっているわけではないのにそれを着ないと「個性派」というのはどうでしょう?
あぁ・・話がそれそう・・(笑)
私は常に物事をセレクトするときちゃんとそれを選んだ理由を持っています。
それは今までセレクトしてきたモノたちが指し示す方向を向けばおのずと出てくるものでそれに従ったまでのことなんだけどそういうのをいちいち説明しなくてはならない場面が「個性派」とされると多々あるのです。
好きな映画ひとつとっても「その監督がとった最新作がよかったから」とか「主演者が好きだから」とか「プロデューサーがずっといい作品を作ってる人だから」とか・・。
監督やプロデューサーのことなど話し出すと相手がよっぽどの映画好きでもない限りたいしておもしろくもない話になってしまう。
そんな時ひとこと「マイブームだから」っていえば終わる。
私の中の「項目」とセレクトされたものの持っている「要素」が共鳴して「マイブーム」として選出されるわけ。
その「項目」と「要素」をいちいち説明しなくてもいいコトバをずっと探していた。
だから「マイブーム」はいま私のマイブームなのです。


安藤みかげ