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2004年10月03日(日) ど・ぶ・ろ・く

「もしもーし、おう、ワシだ。久しぶりやな」

父が、岩手の兄弟に電話をしていました。
兄弟といっても、11人兄姉の末っ子。
私のいちばん年上のいとこは、母よりも年上です。

長男のお嫁さんにいじめられながら育った父。
いつもかばってくれた七番目の姉も父が子どものころに病気で亡くなったそうです。

そんな父の話を聞くのは、別世界の話を聞くようで、とても楽しみでした。
だから、父が岩手の方面に電話をしているときは、ついつい耳を傾けてしまいます。

「おう。元気か? ところで、ガンは大丈夫か?」

んん?
ガン?

「いや、兄姉がどんどんガンで死んでるだろ。なんだ? ガンの家系か?」

父は、わざわざそんなことを聞くために電話したのでしょうか。
最近、健康診断に行った父。
もしかしたら…。
いや、もしかして、もしかすると………。

母譲りの「心配性気質」な私。
でも、もしかして………。

「ガンって遺伝やって言うだろ?」

………あぁ…(どきどき)。

「ところでな。おまえ、知っているか? 『どぶろく』ってどうやって造るんだ?」

え(・_・)?

「このあいだ、娘がうまそうな新米を買ってきてな。それで、どぶろくを造ろうと思っているんだ」


……………、酒かいっ!

と、心のなかで突っ込んではみたものの、父が元気であったこと。
父が電話で聞いているレシピを、母が隣でメモしていたこと。
それから、両親が元気なことが、とてもとてもうれしく感じた一瞬でした。

どぶろく、もしかしたら来年あたりに「のみすけ日記」に載るかも?!


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