紫
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めぐりあひて見しやそれともわかぬ間(ま)に
雲隠れにし夜半(よは)の月かな
紫式部
百人一首にも出てくるおなじみの和歌です。
式部を突然に訪ねてきた幼なじみが、再会を喜ぶ間もなくすぐに帰って行ってしまったときの寂しい気持ちをこめて詠んだそうです。
この歌の意味を初めてじっくり考えたときは、きっと恋の歌なんだろうな、と理解していました。
(私的訳)
せっかく訪ねてきてくれたのに、もう帰っちゃうんですか?
あんまりにも束(つか)の間すぎて、私はまだあなたがホントに「あなた」だったかも確かめられていないのに…。
今夜の月と同じように「雲隠れ」しちゃうんですか?
今度はいつ、逢いに来てくれるんですか?
こんなふうに受け止めていた私。
訳に間違いはありませんが、詠まれた背景によって歌のイメージがずいぶんと変わってきます。
それが短歌のおもしろいところなのかも。
さて、なぜ今、この歌なのでしょう。
この歌の「雲隠れ」という言葉がふとココロに浮かび、そこはかとなくかきつくってみただけ、の話です。
おやすみ。
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