紫
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「ちょっと迎えに来て」
高校に入ったばかりの春、母から電話がありました。
専業主婦をやめて、結婚以来初めて外で働き出した母。
いったい何があったのかと、自転車を飛ばして母の職場に行きました。
「このコ、連れて帰って」
手渡された小さな紙袋。中をのぞくとまだ生後1カ月ほどの子猫が、おびえた瞳で私を見上げていました。
「えっ! こ、これ、どうするの?」
「飼うの」
「………!」
「招き猫になってくれればいいなと思って」
「ふ、うん…」
どちらかというと、犬派だと思っていた母がなぜ猫にめざめたかはわかりません。
でも、この日から、私も兄も父までもがすっかり「猫派」に転身したことだけは確かです。
そしてこの猫は、私たち家族にいろんなものを招いてきてくれました。
それが何かは、今は時間がないのでまた今度。
おやすみ。
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