紫
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突然に、でも以前から約束していたかのように、夜桜見物に行きました。
裏山をずっとずっとのぼっていったところにある「桜の苑」。
ちょっとした名所とのことです。
ほのかな月明かりと持っていた懐中電灯で照らされたソメイヨシノ。
昼間の桜とはうってかわって、誰にも見つからないように静かに静かに咲いているかのようでした。
「花は盛りに月はくまなきものを見るものかは」
桜の季節になると、徒然草のこの段を思い出します。
散りかけの桜や、少し雲のかかった月もなかなかいいよ、と教えてくれた兼好法師。確かに、朧月のやさしい明かりや風が吹けばいっせいに舞い散る桜吹雪の激しさは、見応えたっぷりです。
「万(よろづ)の事も、始め終りこそをかしけれ」
「切ない気持ち」が大事だ、と男女の「情」を例に挙げて語っている兼好法師。
徒然草を中学校で習ったときには、よくわからなかったことも、だんだんと歳を重ねるに従って、少しずつ見えてくるものがたくさんです。
今日は、朧月夜にはっきり見えない満開の桜。
さて、兼好法師はいったいどう表現するのでしょうか。
「すべて、月・花をば、さのみ目にて見るものかは」
想像する美、思い焦がれる気持ちが大事、なんだろうな、今日の夜桜を見て思いました。
深夜になりましたが、おやすみ。
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