紫
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3月24日
大雨でした。
いつもは折り畳みの傘を必ず1本、カバンのなかに入れている私ですが、今日は入っていません。
出かけるときに雨の予感がしたのですが、帰るまでにはやむだろう、と思い、持っていきませんでした。
夕方からしとしとと降り出した雨。
まだまだやみそうにありません。
仕事先から最寄りの駅まで約10分。
近くのコンビニまで、スムーズにいって約5分。
どのみち、びしょ濡れになるのはわかっています。
会社員のころは、つねに傘を3本、会社に置いていました。
傘を忘れてきた人に、傘を貸してあげるためです。
貸してあげると、とてもとてもうれしい顔をしてくれます。
そんな顔を見るのが、とてもとてもうれしかったです。
社内を見回しました。
去年の4月まで勤めていた会社なのに、「傘、貸して」といえるほど親しい人は残っていません。
ほかの階にいるかもしれない後輩に電話をしたけれど、留守番電話につながりました。
傘を借りにほかの階をうろちょろするのも、なんとなく憚られたため、コンビニまで濡れて帰ることに決めました。
服やカバンが濡れることよりも、風邪だけが心配。帰ってすぐに熱いお風呂に入ろう。
辞めて1年しか経たないのに、傘1本借りられる人がいないことに、一抹の寂しさを感じながら、雨のなかに一歩、踏み出すと、
「あ、何やっているんですか」
振り返ると、よく飲みに行った後輩でした。
「濡れますよ」
さりげなく傘に入れてくれた後輩。回り道をしてコンビニに寄ってくれました。
ビニール傘のわりには、大判の傘を1本調達。
さっきよりも大雨のなか、二人で大笑いしながら帰りました。
こんなに元気な気持ちにさせてくれて、どうも、ありがとう。
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