卒業していった彼女のいない店は、なんとなく寂しげでした。心のどこかで誰もが彼女と、そして7月に亡くなった彼の姿を探しているようでした。それでも、現実の時間はどんどん過ぎていきます。環境が変わっていくのと同じくして、季節も変わっていこうとしています。静かに静かに、誰にも気づかれることなく。気が付いたら「もう紅葉も終わりだね」としみじみと言えるように。