株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2007年04月06日(金)


やはり出たオバケ

やはり、寝苦しかった。
新しい、こういう高級なスイート
という部屋は滅多に人が宿泊しないので、
invisibleな、something evilが住みつくことが
ある。新築の家に引越ししたりしたとき、新築
したばかりの場合はいいが、建ってからしばらく
時間を置いた建売住宅などの場合も、そういうこと
がある。

だから引越ししたばかりのときは掃除が有効なのだ。

掃除することで、「ここは新しいぼくたちの住む家
なんだよ。関係ない人は出て行ってね」というオーラ
マーキングをする効果がある。

ホテルの場合は掃除するわけにはいかないので、
エクソシストならぬ「お祓い」をするのだけど、
寝てしまうと、こっちは無防備になるから、
どこかから寄ってくる。

わらわらわらわらわらわらわらわらわらわらわらわらわら

と、身体全体にまとわりついてくる。だから寝汗がすごく
出た。また、へたくそなシナリオの悪夢を見せられる。
三文芝居である。夢を見ながら

「しょぼい筋書きやなあ。どんくさい、詩心も何もない
教養のないやつが作った夢やなあ」

と馬鹿にしている。きっと生前、まともに文学作品など
読んだことがないし、演劇などにも親しんでいない
んだろう。魂のレベルが低いのである。

いま、朝となり、周囲が明るくなると、どこかへ消えた。
所詮、度胸のない、しょぼいオバケなのだ。

生前の生き様がそのまま、魂だけになっても、変わらないから
こういうことになる。死んだら仏さんになる、というが、
全員がなるとは限らない。ボディがなくなっただけで、
なんとかは死んでも治らない。

もう一度出てきたら

「ちょっとそこに座り給え」

と説教してやろう。

皆さん、ホテルがなぜか気をきかせて用意してくれた
「高級」な部屋には注意しましょう。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW