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椰子の実日記【JOYWOW】
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2007年02月25日(日)


賢治の、時代をまたぐパワーの理由

『クラムボンはわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』
『クラムボンは跳ねてわらったよ。』
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』

水底で蟹の2疋の子どもの会話。物語の冒頭から、
ぶっ飛んだ書き出しだ。

ご存知、宮沢賢治。
このたび、初めてわかったのだけど、賢治は
霊媒体質だったようだ。賢治の作品に漂う、
不思議な異次元の感覚は、それゆえに非常に
現代的なのだが、考えてみると大正時代の文学
なのだ。賢治の現代性、先進性は、即ち
「時代を超える力」のゆえなのだが、では、
なぜ時代をまたぐだけのパワーを持っている
かというと、そのスピリチュアリズムなのだ。

小学生のとき、何かのご褒美に、担任の先生から
賢治の伝記をいただいたのだが、当時は興味を
もてずに、読まなかった。今思えばもったいない
ことをしたと思う。

ここのところ、読む本、見るテレビ、あらゆる
ところで賢治に出会う。きっと天が読め、と
いうメッセージをくださっているのだろう。

賢治をしばらく、集中的に読もうと思っている。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW